映画:M:i:III
古のTV番組、スパイアクション・シリーズ「ミッション・インポッシブル」復刻版映画の第3弾。主演はトム・クルーズ。アクションもの好きなのでこの手のは大抵見にいっちゃいます。このシリーズも全部劇場で見ています。
ど派手なアクションやスリルある潜入シーン満載で、その部分に於いては期待通り、楽しめました。 が...内容がすごく中途半端・・・。このシリーズ、回を追うごとに悪くなっていると思います・・・。
<!--- 注意!ここからネタバレになります。--->
アクションを必然的にしすぎていて、ストーリーのつじつま合わせがものすごく軽視されています。
身内の裏切りってのはこの手の映画では付き物で、本作も身内上司が黒幕。映画の展開上、どんでん返しがあって、最初身内の裏切りは上官「ブラッセル」だとしておいて、実は補佐官の「マスグレイブ」だったというからくりがありますが、そのからくりをマスグレイブがどうやって仕掛けたかというところがまるで描かれていない。武器密輸商人「ディヴィアン」との繋がりを一切描いておらず、ストーリーの組み立て・必然性がまるでない。これじゃ何やってもアリじゃないか。実は奥さんが裏切りものだった・・・でもできちゃいますよね。
それから謎の物「ラビット・フッド」(化学兵器もしくは核兵器かな)が何なのか、武器商人の素性も分からなければ武器の怖さも伝わらない・・・。
結局「マスグレイブ」も「ディヴィアン」も死んでしまい、全て有耶無耶のまま。イーサンは無事生き返り、奥さん無事でハッピーエンド。帳尻だけ無理やり合わせただけという印象は否めません。
「24」とか良く出来ているので、そっち見ちゃうとどうしても物足りなさを感じてしまう。ま、「24」は24時間使って描いているので2時間の本作と比べるのは酷かもしれませんがね。
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