「東京国立近代美術館所蔵 工芸名品展」和光ホール@銀座
勤め帰りに久々に銀座へ立ち寄り~♪この季節、夜の銀座はクリスマス一色。イルミネーション・ディスプレイがあちらこちらでキラキラと光を放ち、華やかさがあります。その街の様子を見て歩くだけでも楽しいですが、今日のお目当ては別です。銀座和光で行われている展示を観にきたのでした。
「東京国立近代美術館所蔵 工芸名品展」
銀座和光本館6F 和光ホール
2009年12月12日(土)~23日(水)
10:30~19:00(最終日17:00まで)
入場無料
漆、木工、硝子、陶器、他、様々な名品が展示されてありました。点数は少ないですが、入場無料にしては豪華な名品の数々が出品されていました。
中でも個人的に目を見張ったのは、「鈴木長吉」「初代宮川香山」の作品。両方とも鳥をモチーフにした作品だったのですが、まるで生きているかのような生命感があり、細かくリアルな描写に心を揺すぶられました。
鈴木長吉の作品は鋳金で、象嵌も施してある大変凝った作品。初代宮川香山のほうは陶器の花器「鳩桜花図高浮彫花瓶」。花瓶の表面に花・植物の平面的な装飾に加え、鳥・木がレリーフで表現されている。これがまた半端じゃない。生命感・細かくリアルな描写を自分の頭で作るところをシミュレーションしようにも、想像が追いつきません。当然と言えば当然なのですけどね・・・。雲の上の方の至高の仕事です。
道のりは険しいけれど、これらのお方に追いつき追い越すつもりで頑張らねばと、大変刺激になりました。
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コメント
宮川香山で検索していて辿りつきました。宮川香山について研究しているものです。和光で展示されていることを知りませんでしたので、とても参考になりました。有難うございました。ぜひ行ってみようと思います。
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/archive/200806-1
投稿: 眞葛博士 | 2009/12/18 23:09
>眞葛博士さん
コメントありがとうございます。ブログ拝見いたしました。「真葛焼」なるジャンルがあったのですね。ワタシはそんな知識なく、今回の展示作品を観て初めて感銘しました。今後はワタシもちょっと「真葛焼」勉強したいと思います。ヨロシクお願いします。
投稿: あきら | 2009/12/22 07:45
この宮川香山さんは
たしか先日ご紹介した真葛長造の子で
たぶん見られたのは輸出用の
欧米人好みに作ったリアルなものだと思います。
横浜の窯で作られたものですから
横浜の市立博物館?に資料や作品がけっこう
あるんじゃないかと思いますよ。
たしか戦災で横浜の窯は途絶えてしまいましたが
現在は子孫が真葛窯を再興して
京都で茶陶をされています。(作風は違います)
香山の作品は、すごい技術と迫力に
ただただ驚きますよね。
私は渋い長造の作品のほうが好きではありますけど。
投稿: こまつか苗 | 2009/12/24 00:05
>こまつか苗さん
真葛焼きというジャンルがある事に驚きましたが、真葛窯まであるのですね。独自の工夫があるのですかね。横浜の資料・作品を是非観てみたいです。先にコメントいただいている方が、香山の研究されていらっしゃってサイトも作られているので、いろいろ参考にさせていただこうと思っています。
投稿: あきら | 2009/12/24 06:06