父の病気
現在、私の父は入院している。昨年夏に食道癌が見つかり、11月に摘出手術をした。術後の経過が悪く、病院に入院したまま現在に至っている。
病院では、度々高熱が出て、食事もできないまま、点滴のみで命を繋ぎ止め、生死を彷徨い続けてきた。体は痩せ細り、筋力は衰え、自分では身動きができない寝たきりの体になってしまった。
ここ最近、経過が徐々に良くなってきて、少しずつ口から流動食を摂れる状況になり、体も少し動くようになってきた。快方に向かってきていると、少しほっとした矢先、どん底に突き落とされるかのような事実を突きつけられる。それは、医師からの通告。血液検査の結果から、癌の再発が推測されると宣告された。
現在の父の体では、再手術も放射線治療もできない。つまり、ただ時を待つのみという状況となってしまった。これから先は、完治を目指すのではなく、残りの時間をいかに過ごすかという方向に向かうことになる。
せめて最期までに、少しでも家に戻れる時間を作れるようにしてあげたい。それには、体力をつける必要がある為、口からの食事を摂るようにし、リハビリを行っていく。完治しないと判っていながらのこの戦いは、とても辛い。
辛いけど、あと僅かの父の余生の為に、できる事をしてあげたいと思う。
| 固定リンク
コメント
お辛い状況ですね
私の母も癌で、手術の後は入院を拒否して
家で亡くなりました。そのせいで普通より余生は短かったと
思うけど、本人は思うようにできてよかったみたいです。
時間が少なかった分、私には、あれもこれも出来なかったと
後悔も残ってしまいましたが。
家へ帰るという希望を、ご家族みんなで望むことそのものが
お父様にとっての力になるはず。
今は全力で立ち向かってください。
でも看病する人の体調も大切です。
あきらさんもお体お気をつけて。
投稿: そらゆき | 2013/05/15 07:50
>そらゆきさん
そらゆきさんはお母様を亡くされていたのですね。お辛かったでしょう。お気遣いのコメントありがとうございます。励みになります。
投稿: あきら | 2013/05/15 20:28