没後100年_宮川香山展@サントリー美術館_2016.3.10
私が愛して止まない崇拝する陶磁作家「宮川香山」の没後100年展を観に行きました。会場は六本木のサントリー美術館。
本展は、香山の研究をされているという田邊哲人(たなべてつんど)氏のコレクションを中心に約150点の作品が展示されており、とても見応えがありました。
また、展示の仕方も良かったと思います。香山の作品は、全周囲に渡って技巧が施されているものが多いのですが、それらが良く見えるように四面をガラスで囲った展示台でのディスプレイが多めのレイアウトになっており、じっくり周囲を観ることができました。
数多くの実物の作品を間近に観て、改めて感動・感激しました。当時これを生業としてやっていく為に相当の苦労をされたのだろうなと、思いを馳せると自分ももっとやらなければと身につまされました。
本展では、一部の展示コーナーで撮影可能となっており、作品を撮影できました。
以下、撮影した作品になります。
後期の磁器作品も綺麗ではあるのですが、初期~中期の立体装飾の技巧が好きです。
展示の中で、香山の経歴を詳しく見て、ふと気がついた事がありました。それは「帝室技芸員」に選ばれていたという事。これは、戦前の制度で、現在は無いものですが、宮内省にその手腕を認められ任命されるというもの。
その帝室技芸員、実は私の曽祖父も選ばれていたのです。竹内久一という木彫の彫刻家でした。これを知って、これまで以上に宮川香山に親近感を抱きました。
自分もそのレベルまで昇り詰めたい、否少しでも近づきたい、そう思い、今後励んでいこうと思いを新たにしました。
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