オリンピック 2020 in TOKYO
東京オリンピック2020、新型コロナウィルス感染症の世界的な流行の影響で、開催が一年延期となり、2021年夏に開催された。
一年あいだを空けたものの、流行が完全に終息していない状況下に於いて、開催の是非に賛否両論がある中、肯定派に押し切られる形で強行開催された。因みに私は開催反対の意見だった。
今回、日本勢が獲得したメダルは、金27個、銀14個、銅17個、合わせて58個。金メダルの数、メダルの総数ともに過去最多。自国開催の「地の利」は大きかった。
誇らしいと思う人もいるでしょう。ですが、私は無関心。どうでも良いと感じる。また、オリンピック自体、現在の世界情勢の中では不要なものだと考えている。
その理由としては、今回の進行過程で見えてきたオリンピック機構の体質・体制の問題点にある。その問題とは、既得権益でがんじがらめの体質・体制。「アスリートの為に」と言いつつ、実際はビジネス最優先。スポンサー・関係者の利益の為の祭典だから。
今回の開催決定に関しても、ごく一握り、トップの既得権者が、周囲の既得権に配慮して、また自身の既得権を失わないようにトップダウンで決定。細かい説明は一切なし。
「それの何が悪い」と考える人もいるでしょう。既得権益の恩恵がある人はそう思うでしょう。
バカ高い観戦チケットは、一般の人には手が出しづらい。お金持ちや、スポンサーの関係者ばかりが良い目を見る。今回はほぼ無観客だったので、この点では、既得権益の恩恵に与れなかった人も多かったことでしょう。
アスリートにしても、活動を続けるにはスポンサーの支援が不可欠で、結局スポンサーのビジネスに縛られる。支援してくれるスポンサーが居て、活動できる環境が整うには、国の情勢も関係してくる。日本のように国内紛争のない国は恵まれているが、世界的には紛争が当たり前にあり、経済情勢が著しく悪く、活動環境を整えるのが困難な国も多い。
平和の祭典とか謳いながら、世界情勢にはそっぽを向いて、恵まれた環境の人だけで行うオリンピックに意義はあるのか?そう問いたい。
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