アニメ・コミック

2006/08/27

映画:ゲド戦記

ゲド戦記

ゲド戦記、観てきました。宮崎駿の息子吾朗の監督初作品。ここ最近のジブリ作品の中では完成度、仕上がり具合ともかなりいいと思います。伝えたいメッセージもしっかり表現されていていいと思いました。が、細かい部分で少々気になる点がちらほら・・・・・。

まずは「原作とタイトル」について。前作のハウルについても同様に言える事ですが、原作からイメージを広げているはいいのですが、話の前後の脈略だとか必然性を軽視し過ぎているように感じます。タイトルの「ゲド戦記」は本作の内容からは、なんで??と違和感を感じずにはいられません。アシタカ=ゲド(恐らく誠の名)を関連づけるシーンは一回のみでほんの一瞬、テナーが再会の瞬間発した一言のみ。

まあ、大目に見てタイトルに「ゲド」がつくまではいいとしても「戦記」はどうなのかな?魔法使いゲドの数あるエピソードのうちのひとつというなら、まあ分からずでもないが、本作はそういうシリーズ展開するという表現してないしな。アレンの苦悩も動機に繋がる部分を全て省略しているので全く説得力を感じない。「原作を読んで、この部分のイメージとして当てはめて・・・」っていう映像なら単独の映画タイトルにすべきじゃないよなぁ・・・。

ってな感じで、ちょっと辛口のコメントでございます(^^;

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2004/11/21

ハウルの動く城

ef1742d781b8ccf21db17ad090c08a13昨日「ハウルの動く城」早速見てきました。
さすが宮崎作品、作りこみに関しては素晴らしい!
だけど、全体的な仕上がりとしてはちょっと期待外れだったかな。

宮崎監督作品という事で毎回最高の出来を求められるので
常にそれに応えるのは難しいとは思うけれど、
今回の「ハウル」は宮崎監督のイメージボードをそのまま無理矢理
フィニッシュワークまで持って行ってしまっただけという印象を受けました。

一本のストーリー・映画作品としては洗練されておらず、
ストーリーが中途半端で未完成感が否めません。

「動く城」の作りこみに力を込めているのは分かるのだけれど
話をどこにもっていきたいのか、中途半端で過去の作品の寄せ集め感がします。

戦争というところでは「ラピュタ」(城や戦艦など表面的なところも)
魔法使い、魔物というところでは「魔女の宅急便」「千と千尋」

これらをちょっとずつ足して、すごい城の映像を頑張って作りました。
という風に見えてしまいました。

辛口なコメントになってしまいましたが、
尊敬する宮崎監督、大好きなジブリ作品だけに
ついつい毎回最高のものを期待してしまうんですよね。

また次回作期待してます。 

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